cafe time sucre

カフェ・タイム・シュクレは、シュクレの杉浦今日子が、日々の出来事や刺繍のこと、
フランスのこと、もの作りのことなどをつらつらと書き綴る日記です。
コーヒーやお茶を片手に、ひと休みという時間のお供にどうぞ。


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2008.6.28
糸♪糸♪
 手芸好きにわりと共通していえるのが、ついつい材料を買ってしまう・・・ということ。この『ついつい』がくせ者です。そして、どんどん、どんどん、半永久的に材料がたまってきます。いつか使う日がくるはず・・。そのいつかがいつなのか、誰にも分かりません。さて、もちろん私の家にも恐ろしく材料があります。それぞれが出番を待っていますが、もう数十年待ち続けの材料なんかもあって、ほんとにこの材料達が口がきけなくてよかった・・・と思わずにはいられません。もししゃべれたら、ものすごく文句を言われそうです。『早く使え』とか、『使わないのになぜ買った』とか。まあ、『お腹空いた』とか『散歩に連れてけ』って言われないだけまあいいか・・。
 でも、これだけ材料があっても、まだまだ新たなものを求めて買いに行っちゃうんですよね。先日は刺繍クラスのサンプル用の糸を買いに、越前屋さんへ。刺繍好きなら誰でも知ってる、東京駅にほど近い刺繍材料店です。ここに行けば、大抵の刺繍糸は揃う・・という大御所のお店。
 今回はカットワークのサンプルを作るのに、DMCの8番を買いに行ってきました。パールコットンの8番、玉巻きになってる愛らしい糸です。番手の由来は1グラムのメーター数。1グラムで8メートルということで、8番です。

 それにライト・エフェクトという光沢のある糸を合わせて購入。こちらは初めて買ったのですが、金属のような光沢のある糸で、ポリエステルでできています。これらの素材とビーズやレースを組み合わせて、カットワークのサンプルを作っています。グラニーバッグに仕上げる予定です。7月初めにはサンプルが出来上がる予定です。2回講座では、9月にカリキュラムとして取り上げようと思っています。

写真はDMCの8番の糸です。玉巻きの糸は、見ているだけで愛らしい。テンション上がります。8番の糸を使うのは本当に久しぶりで、ずぅぅぅ〜っと前にハーダンガー刺繍で使って以来の登場です。DMCは一般的な25番以外にもほんとに色んな糸を出しています。日本に入ってきてない種類もあるんですよね。以前フランスで刺繍の先生に、そこで使っていたDMCの糸が見たことない種類だったので、『これはどこで売っていますか?』と尋ねたら、『どこにでも売ってる普通のDMCの糸よ。』と言われました。でも、日本には売ってない種類の糸だったんですよね。もちろん、パリの手芸屋さんで買ってきました。

シュクレ・プリュスのブログ、『First Exhibition「Une Chambre」ができるまで。』展示会は終わってしまいましたが、少しずつ作品を紹介していきます。白金台情報もありです。
http://web.mac.com/sucreweb/  
2008.6.16
最近感涙したこと。
 昨日、モーリス・ベジャール・バレエ団の日本公演に行ってきました。昨年11月に亡くなったモーリス・ベジャールの追悼特別公演です。ベジャールのバレエは、実はナマで見るのは初めてでした。演目は『バレエ・フォー・ライフ』。クィーンとモーツァルトの曲で構成されているバレエです。衣裳はジャンニ・ヴェルサーチ。パンフレットの中に、ベジャールの言葉が載っていました。

 私のバレエ作品にとって何よりも重要なのは、出会いである。つまり音楽との出会い、生との出会い、死との出会い、愛との出会い、そして人々との出会い・・・・。こうした人々の過去や作品が、私のなかで『転生』する。(今回のパンフレットより抜粋)

そして、フレディ・マーキュリーとジョルジュ・ドンという若くして逝った2人に触発されて作ったこの作品を、『陰気でも悲観的でもないむしろ陽気なスペクタクル』だと言っています。
 わたしが個人的に(極めて個人的に)感じたのは、誰かが何かを表現するときには、そこには確かに『愛』が存在しているな・・・ということ。とくに世界で活躍する多くの芸術家(振り付け師に限らず、画家、写真家、歌手、映像家などなど)の作品は、とても愛で満ちていると感じます。表現の方法は違っていても、根底に深い思いやりがあり、優しさがある。今回のベジャールの作品にもそれを強く感じました。それはきっと、クィーンの音楽へのリスペクトであり、ジョルジュ・ドンというダンサーへの愛であり、肉体を持つ人間という生物への愛。だからなんだか、舞台を見ているだけで許されている気持ちになります。至らない人間の数々の失敗や愚行を、『いいんだよ。人間なんてそんなものだから』と言われている感じがするのです。

 作品のなかで何より気に入ったのが、パンツ1枚の男性ダンサー達が次々と現れて、白い四角い箱の中に入っていって踊るところ。小さい箱なんですよ。最初ひとりが入って、次にまたひとりが入って。それが次々繰り返される。『いやいや、もう無理でしょ』と思うんだけど、さらにまたひとり、またひとりと、舞台の袖からダンサーが出てはその箱に入っていく。結局全部で14人の裸のダンサーがその狭い箱の中に入って、しかも踊るのです。鍛え上げられた肉体の男性ダンサー達が、狭い空間でぶつかりそうになりながら(でもぶつからないところがまたスゴイ!)踊っているのを見て、ついつい小島よしおを思い出してしまいました・・。まあ、わたしなんてその程度の人間よね・・と思ったけど、絶対相当数の人が同じことを思ったはず!!こういうちょっとばかばかしいユーモアを組み込めるって、本物って気がしちゃうんですよね。。。何にしても、ユーモアは大事です。

写真は去年ネーデルランド・ダンス・シアターの公演を見にいった、アムステルダムの街の外れにある倉庫街。こちらも背の高〜い人が出てくる、面白い演出の公演でした。
さて、上記の小島よしお、主人は全くそんなことは思いつかなかったと全否定されてしまいました。むむむ・・。

シュクレ・プリュスのブログ、『First Exhibition「Une Chambre」ができるまで。』展示会は終わってしまいましたが、少しずつ作品を紹介していきます。白金台情報もありです。
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2008.6.10
展示会、ご来場ありがとうございました。
 シュクレ・プリュスの展示会、ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。8日間に渡る展示会で、本当に沢山の方がいらしてくださいました。搬入の日、メンバーひとりひとりがデザインから素材選び、技法をどうするか考えて、時間をかけて作り上げた作品達がギャラリーの空間に収まったときは感無量でした。人の手でつくるものの暖かさ。人が手でつくることの歓び。そんなものが見ていただいた方に伝わっていく様子が感じられた8日間でした。
 まず最初の展示会ということで、ちょっと気張ってしまった部分もあって、終わって一段落してみると次はさらにもっと楽しんでできそうな気がします。今回はお客様には会場を歩いて見ていただくというフツーの展示スタイルでしたが、お客様がフツーには見れない演出なんかもいいな・・・とか。具体的にどういうものかは検討もつきませんが・・・。
 今回の展示会、ご案内の『ハガキ』の写真も話題になりました。だだっ広いのっぱらに、椅子が置いてある。私のイメージだと、据え置かれたという感じ。この椅子の場所はココ!!みたいに。きちんと決められた場所に置いてあります。ここが定位置です。・・という感じです。
 さて、話題になったのはこの風景は一体どこなのか?北海道?海外?いろいろ詮索していただいたようですが、ブログでも書いた通り都内です。遠くに見える背丈の揃った木々が、なんとなくフレンチチックな雰囲気をかもし出している。どこまでも続く野原に人っ子ひとりいない・・という人口密度を考えると、北海道とも思える。場所を説く唯一といっていいヒントが、画面の右端の方、木々の上にちょこっと飛び出た白いもの。これ、ゴミ焼却場の煙突なのです。この煙突から、『水元公園』とどんぴしゃ当てた人が1人だけいました。いやいや、あっぱれです。ハガキをお持ちの方、良かったらもう一度だしてよぉーく見てみてくださいね。
写真はある作品の一部。スパンコールとビーズで、花の刺繍です。

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