cafe time sucre

カフェ・タイム・シュクレは、シュクレの杉浦今日子が、日々の出来事や刺繍のこと、
フランスのこと、もの作りのことなどをつらつらと書き綴る日記です。
コーヒーやお茶を片手に、ひと休みという時間のお供にどうぞ。


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2007.6.27
優良観光客
ある旅行会社がホテル関係者に行った調査で、優良観光客はどこの国の人か・・・というので、日本人が第1位に選ばれたという記事を見ました。『マナーやエチケットをよく守る』『礼儀正しい』『部屋をきれいに使う』『クレームを言わない』などで特に高い評価を得たそうです。
一方、栄えある総合最下位はフランス人。『地元の言葉を話そうとしない』(確かに・・・)『態度が大きい』『地元の料理に興味が低い』などと評価されています。
たしかに、日本人は綺麗好きだし、礼儀も正しいし、バカ騒ぎ(旅館の社員旅行とかは別として・・・)したりもしないし。もうひとついえば、旅行中は気前が良くなって、結構お金も使っちゃうような気がします。
我が夫も、結構優良な観光客です。彼はまず、旅行に来たのだから楽しもう・・という心構えが非常に強い。たとえば今回のオランダ旅行。事前のガイドブック調査にて、気になる部分(結構細かいところ)をチェック。『オランダにはコロッケの自販機がある』とか、『オランダ人が好きな食べ物はハーリング。(鰊の酢漬け。とは言っても、食べた感じは殆ど生です。)しっぽを持って上を向いて一気に食べる』とか、『オランダの自転車にはブレーキが無く、ペダルを逆に回してとめる』とか・・・。
アムステルダムの駅で見つけたコロッケ自販機では早速コロッケを購入。もちろん、写真に納めます。オランダの人は揚げ物大好きで、この自販機(とは言っても、お金を入れると扉をあけることが出来て、中のコロッケが取り出せるというもの)はかなりの人が利用していました。コロッケはオランダのメインスナックという感じです。
そして、市場にでていた魚やさんではハーリングを発見。ハーリング・サンド(パンに生魚を挟むなんて・・・と思われるかもしれませんが、お好みでピクルスとたまねぎの刻んだのをのせてくれて、これはかなり美味しいです。)を買い、ハーリングだけを取り出してしっぽを持って上からハーリングを垂らしたところで写真撮影。(もちろん、撮るのはわたし)
そして、ブレーキの無い自転車の写真も忘れません。
もちろん、ホテルでは枕銭(本当に枕の上に置く)を忘れずに。観光客としては完璧です。
イギリスでは、レスターという街に行きました。ここは従姉妹の旦那さんのホームタウン。この街の目玉は何と言っても蒸気機関車です。乗り物好きのわが夫が心待ちにしていた場所でもあります。煙をもくもく出しながらホームに入ってくる蒸気機関車と記念撮影はもちろん、ホームの顔ポコ(観光地にある、顔の部分が空いてて顔をいれると変身できちゃうあれです。イギリスにだってあるんです)にも顔を入れてポーズ。ここまでやってくれると、写真を撮る方も結構楽しめます。

写真はレスターの蒸気機関車の駅長室。全部昔のままのものを使っていて、張り切って説明してくれる駅長さん含め、いい雰囲気です。ちなみに、夫は『Takeshi』といいますが、フランス人には『映画監督の北野たけしと同じ名前』というと一発で分かってもらえます。さらにちなみに、イギリス人には『Takeshi's castle』のたけしで覚えてもらえます。風雲たけし城ですよ〜。なつかし〜。

2007.6.14
マイ・ベスト・スタチュー・イン・アムステルダム
オランダ人と言えば『倹約』。締まり屋が多い、というイメージが全世界的にあるような気がします。中学校の英語で、『Let's go Dutch』が『割り勘にしよう』という意味だと知ったとき、『オランダ人て、どんな人たちよ??』と思ったものです。
オランダは新教徒が多い国。16世紀、商業(特に海に関係した商人が多かった)が盛んになってきた頃、当時の教会にすべてをゆだねていたカトリックの教えではどうにも都合が悪く(海上には教会もなく司祭もいない)、個人が聖職者のように直接神に奉仕をし、自律と勤勉を称えた新教徒になる・・・というのは、オランダ人には自然のことだったようです。(この辺、司馬説です。)
そうなったことで、ヨーロッパで唯一、江戸時代に鎖国をしていた日本と国交を持つ国となったわけです。
さて、16世紀の独立以来、質素で倹約好きがどうやら続いているらしいオランダの街なかに、果たしてフランスやイギリスのようなスタチュー(彫刻)文化はあるのか??と、スタチュー・ファンのわたしは少々不安に思いながらアムステルダムに到着しました。
街なか、建物からにょきっと生えているように存在する彫刻、公園や広場で存在理由も作者も不明のまま、それでも市民と生活を共にし日々雨風に打たれながらもひっそりとたたずむ彫刻たち。『別になかったらなくてもいい』程度の彼らの存在は、倹約家のオランダ人にはあまり必要なものではないんじゃないかと・・・。

アムステルダムの街の建物は、わたしが今まで訪れたパリやロンドンとは違って、煉瓦造りの直線的なかんじ。赤茶色の壁面に白のラインがに入っていたりして、写真で見た『長崎ハウステンボス』そのままの『ここはテーマパークか?』というようなかわいらしい街並みが続きます。
そんな中、やはりここもヨーロッパでした。建物の角にはめ込まれた人物の彫刻を発見!!やはりここにもありました!!
その後、要所要所でスタチュー発見。かのレンブラントの『夜警』やフェルメールの『牛乳を注ぐ女』など、数々の名画を所蔵する国立美術館の前庭には、なんとも愛らしいライオン像や、建物の壁には雨樋を支える天使(?)など、素敵なスタチューが沢山あるではないですか。
そして最大の感動を生んだのが、街の中心部、王宮の前のダム広場にある彫刻群の、一番右側のおじさん。この人を見つけたときには、『ありがとう、アムステルダム』と、思わず感謝の言葉が洩れました。

写真は思わずアムステルダムに感謝してしまったダム広場の『なんちゃっておじさん』。(僭越ながら杉浦命名)しかも、足元で吠えられてます。素敵すぎる・・・。いろいろ彫刻は見てきましたが、こんな素敵なポーズは初めて。旅の疲れも吹っ飛びました。このダム広場、人々の集まるアムステルダムの中心街です。東京で言えば、ハチ公前?シャッターを押す前には、彼の両腕に鳩がとまっていました。その姿も素敵だった・・・。ちなみに、パリのマイ・ベスト・スタチューも以前書いています。(2006年11月19日)

2007.6.7
ダンス・ダンス・ダンス
踊りを見るのが好きです。バレエもヒップ・ホップみたいのも、歌舞伎の舞踏も、人が踊っているのを見るのがとにかく楽しい。自分では踊れないけど、機会があるとダンスを見に行きます。
今回、イギリスとオランダの旅行のなかで、3度踊りを見る機会がありました。
ひとつめは、従姉妹の結婚パーティー。イギリスのナイス・ガイと結婚した従姉妹の披露宴では、お食事の後はダンスタイム。老いも若きも、ダンススペースにわらわらと集まって、踊ります。イギリスの披露宴ではダンスタイムがあるのは標準コース。
驚いたのは、中に素晴らしく踊りが上手いご年配カップルが数組いたこと。なんていう踊りなのかはわからないけど、アップテンポな曲に合わせて、素早い足裁きで、途中何度もパートナーの女性をくるっくるっと回しちゃうのです。いやいや、あっぱれです。
私はといえば、曲に合わせてゆらゆら体を振らせる程度で、なんともお恥ずかしい限りでした。あんな風に踊れたら楽しいでしょうね。
ふたつめは、アムステルダムでNDT1(NEDERLANDS DANS THEATER 1)の公演を見に行きました。こちらはオランダが誇るコンテンポラリー・バレエのカンパニーで、実に面白い演出の公演でした。ホームの劇場ではなく、アムスの外れの方にある(とはいってもトラムで中心から10分くらい)倉庫街に作った特設劇場のようなところでの公演。日本でいえば、横浜の赤煉瓦倉庫か、函館の倉庫街か?みたいな場所です。

パンフレットは全部オランダ語で読めなかったのだけれど、ダンス自体はとても面白かったです。満席の客席を見ると、結構年齢層が高め。こういったコンテンポラリー・ダンスを高年齢の人たちが受け入れていることに感心してしまいました。自由の国の自由の空気の中では、自由な表現も受け入れられやすいということなのでしょうか?なかなか、興味深い国です。
みっつめのダンスは、なんと土曜日、アムスの市場で。かなり長い道にずぅーらぁーっと並んだテントの下では、チーズ、パン、野菜、魚、お菓子から洋服、アンティーク、靴、自転車のサドル(さすが自転車王国。サドルだけ山になって売ってるってどうよ?)など様々なものを売る出店が出ていましたが、なんとその中でダンスを売ってる(??)男女を発見。多分、ダンス公演のチケットを売ろうとしていたんだと思うんだけど、狭いスペースで真剣に踊ってるふたりは、ちょっと面白かったです。こういうの真剣にやってる人たちって、結構好きです。

写真はアムステルダムの市場でダンスをご披露中のカップル。狭いレジャーシートの上で真剣に踊るふたりには脱帽です。男性の表情が素敵。真剣に見てる子どももナイス。将来はダンサー志望なのか?ところで、このダンスを見てはたして公演のチケットを買おうと思う人がいるのでしょうか?少々疑問が残ります。多分チケットが売れる売れないはそんなに大きな問題ではないのでしょう。彼らはきっと人前で踊ることが大好きなのです。勝手な想像ですが・・。

2007.6.4
ヨーロッパの天気
ロンドンに行く少し前に、イギリスに住む友人と電話で話していたら、『えらく寒い。冬のコートを着ている人もいる』と言われて、寒さに滅法弱い私はとにかく暖かくしなくちゃ!!と思い、寒さ対策万全で(ホッカイロまで持って!5月末なのに!!)ヒースロー空港に降り立ちました。
・・・しかし!!空港に着いてみたらなにやらムシムシ暑いではないですかっ・・。ロンドンに着いたのは5月の23日。出迎えてくれた従姉妹は半袖。『昨日から急に暑くなって、今日は特に暑い』という彼女の言葉に愕然としました。実際、半袖なんて一枚も持ってきていなかったのです。あわてて2日後に来る夫に電話をして、半袖を持ってきてくれるように頼みました。
旅人が何よりも気を遣うのは、気温に対応できる服装をいかに効率よく持って行けるかということ。常夏の島に行くのならそれほど悩みはないけれど、春のヨーロッパ、特に最近の異常気象に振り回されている地域に行くとなると、考えて考えて考えた末に持ってきた服でも対応不可能だったりします。
案の定、夫が到着した日にはわりと涼しくなり、その次からますます寒さは増すばかり。レスター(ロンドンから少し北に行った街)に行ったときにはストーブと冬のコートが必要な位までに気温が下がり(実際に地元の人は冬のコートを着ていた。)、私は持ってきた服をとにかく重ねて重ねて、7枚がさねで過ごしました。(ちなみに、寒がりの私は自分で言うのもなんですが重ね着が上手いです。上手い下手の問題ではないかもしれないど、7枚やら8枚の重ね着はよくします。そんなに着ているようには見えません。。結構みんなに驚かれます。)
いやいや、『どうしちゃったんだ?イギリス?』と突っ込みたくなります。その後オランダに移動してからも、気温の変動は急降下と急上昇の繰り返し。日本でも三寒四温という言葉がありますが、冬のコートとノースリーブを数日のうちに経験するほどのひどさではないですよね。やはりこれは異常気象?こんな風にヘンな天気を目の当たりにすると、さすがに地球が心配になります。

写真はテムズ川クルーズの船上から撮った、カナリーワーフ。グリニッジの近くで、近代的ビルディングがどっかんどっかん建ってきている地域です。東京でいうと台場??初めてのテムズ川クルーズだったのに、風がぴゅーぴゅー吹いてほとんど外には出られませんでした。まだ雨が降っていなかったから良かったけど・・・。