cafe time sucre

カフェ・タイム・シュクレは、シュクレの杉浦今日子が、日々の出来事や刺繍のこと、
フランスのこと、もの作りのことなどをつらつらと書き綴る日記です。
コーヒーやお茶を片手に、ひと休みという時間のお供にどうぞ。


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2007.4.20
運慶さん
先日、今年の3月に大威徳明王坐像(だいいとくみょうおうざぞう)を解体修理した際に、像内に納めてあった文書が発見されて、この像が運慶さんの作品であることが判明したというニュースを見ました。
運慶さんといえば、日本史の授業で必ず出てくる超・有名仏師です。鎌倉時代にご活躍、『慶派』と呼ばれた仏師集団で仏像を作られていました。
わたしが運慶さんで思い出すのは、京都の六波羅蜜寺。空也上人の『南無阿弥陀仏』と仏様を空に点々と浮かせた衝撃の立像と同じ部屋に、運慶さんと運慶さんの息子さんの坐像があります。このお顔がなんとも人が良さそうな好人物。全国に名を馳せる仏師は、自らの顔をも仏に近づけることができたのか??というくらい、悟った感のあるお顔です。ただ福顔だっただけなのかもしれませんが・・・。
さて、今回運慶さんの真作であると分かった大威徳明王坐像。県立金沢文庫で公開中。なんと、仏像の中には蓮の実に入った仏舎利も見つかったそうです。行かなくちゃ!!

写真は京都・東寺の金堂です。この手前には講堂があり、その中には仏像・大エンターテインメントの立体曼荼羅が表されています。
さて、六波羅蜜寺には空也上人と運慶さん像と共に、平清盛坐像が納められています。僧侶姿の清盛像、教科書に載っていたと思うんですけど・・・。写真で見たときもかなりコワイと思った記憶があったのですが、実際見ると腰抜かすほどコワイです。最初実物を見たときは、凝視できませんでした。2回目に行ったときに、じっと観察しましたが、やはりかなりコワかった。不動明王とか、強面系の仏像より、よっぽどコワイです。人間の怖さが滲み出てる感じ。あの像を彫った人って、どういう気持ちで作ったのだろうか・・・と考えてしまいます。ちなみに、この像、平清盛と一般的に言われていますが、実際誰かは不明だそうです。もし清盛じゃなかったら、こんなコワイ人に見られた清盛もいい迷惑ですね。

2007.4.16
あまのじゃく
自分は『あまのじゃく』だと思うことがしばしばあります。流行ものに背を向けてみたり、人が大勢集まるところは避けて通ったり・・。まわりにも『あまのじゃく』な人が多い気がします。トレンディーじゃないというか・・・。
先日読んでいた本の中に、『天の邪鬼』とあり、実はこの本で初めて漢字を知りました。今までなんの疑問もなく、ひらがなでイメージしていた『あまのじゃく』。なんと、邪鬼です。
実際、どういう意味なのかと思って広辞苑を引いてみると、(1)昔話に出てくる悪者。人に逆らい、人の邪魔をする。(中略)(2)わざと人の言に逆らって、片意地を通す者。(3)仁王や四天王の像がふまえている小鬼。とあります。まあ、今の使い方では(2)の意味が一番しっくりくるんでしょうけど、個人的には(1)が気に入りました。別に人の邪魔はしないけど、『悪者』っていうところが、何とも言えずいいです。だって、はじめから善人だったら大変!!いいことしても『あの人は善人だから』と言われるだけだし、もし間違ってちょっとでも悪いことしちゃったら『善人だと思っていたのに・・・』とか『善人のくせに・・・』なんて言われちゃいます。
でも悪者は、悪いことしてても『まあ、悪者だから』って軽く流されるし、(もちろんどの位悪いことかにもよりますが・・。この場合小悪者ってことで。)ちょっといいことでもしちゃったら『えっ??悪者でもいいことするんだ・・』と大袈裟に褒められたり感動されたりする。絶対はじめは少々悪者のが得です。別に悪者にあえてなりたい訳でもないですが・・。

写真は最近読んだ本の中でのお気に入りの本。天の邪鬼なのは、『少年とアフリカ』の坂本龍一さんと天童荒太さん。この本はお二人の対談をまとめたものです。気に入りまして、続けて2回読みました。ちなみに、スロトレやっています。効果はいつやってくるのか・・・。

2007.4.10
3億円と100万円。
唐突ですが、宝くじって買いますか?実は私、生まれてこのかた、宝くじを買ったことが一度もないのです。
理由はふたつ。ひとつめは、確率の問題。宝くじの一等に当たる確率って、恐ろしく低いですよね。そんな確率の低いものに、自分のお金をかける気がしない・・・。何か、好きなものを買った方がよっぽどいい・・と思ってしまうのです。
ふたつめは、運の問題。確かに、一等当たって一攫千金素晴らしいけど、一等3億円分の運て、多分私の一生分の運よりも多いような気がするんです。今の私の分だけでなく、来世の自分の運まで宝くじで使っちゃうなんて、もったいない・・・。3億円より、自分の運を残しておきたいな・・・と。
そんな話しを友人としていたところ、彼女が『宝くじは3億円当たったらどうしよう・・という楽しい妄想をするためのものだ』というのです。なるほど。
そんな彼女の『もし、3億円当たったら』の妄想が、いやに現実的だったのがおかしかったけど。
私だったら、3億円あったらパリにアパルトマンを買って、日本とパリを往復しながら暮らし、時々フランスや他のヨーロッパの国々の田舎に行って、リフレッシュ。確かに、妄想は楽しい・・・。しかも、お金持ちの妄想。楽しくないわけないです。
しかし!!ここでちょっとランクを下げて、『じゃあ、当たったのが100万円だったら?』となると、急に妄想がにぶります。3億は夢だけど、100万て微妙な数字。結局3億でははりきって夢を語っていた友人も、100万では夢を語れず。本気で悩んでる姿が面白かったです。もしもの話しなのにね。

パリ郊外のこんな戸建てが買えたらいいなぁ・・・。ちなみにわたしは100万だったら迷わず旅行します。イタリア、スペイン、ベトナム、タイ、エジプト、サハラ砂漠・・・。行きたいところは山ほどあって、どこにするかでものすごく悩んだ末に、またパリに行ってしまいそう・・・。ほんとに、パリ病は不治の病・・・。
2007.4.5
口金のバッグ。
口金のバッグが好き・・という女性は少なくないはず。お財布として使う小さいのよりは、ちょっと大きな口金が付いているバッグとして使うものの方が人気が高いように思います。
さて、刺繍クラスで口金のバッグを作ってみよう・・・と思い立ち、サンプルづくりに入ってみたのですが、以前コピーしておいたはずの口金バッグの型紙の作り方を、どこをどう探しても見つけられず・・・どうしたものかと途方に暮れていました。
とはいっても、途方に暮れてばかりいても何も始まらず・・・ということで、『こんな感じ・・・かな??』と半ばいい加減にパターンをひき、作ってみては『これは気に入らない』『んん・・もうひとつ何かが違う・・』などと言いつつ、何度も何度も繰り返し失敗作を作り重ね、ようやく『そうそう、これこれ!!』というものが完成しました。
口金には、穴が開いていてそこに縫いつけていくタイプのものと、間にボンドを入れて紙ひもをはめ込んでいくタイプのものと2種類あります。色々見てみると、ボンドと紙ひもで仕上げるタイプのものの方が多いようです。
今回のサンプルもボンドと紙ひもで作るタイプ。カジュアルなシーンでも持てるように、チェック柄のウールガーゼを表地に使いました。さすがに、ウールガーゼに刺繍をがんがん刺していくという荒技はどうか・・と思ったので、クロッシェ(かぎ針編み)で作った立体の花モチーフと、ビーズとスパンコールで仕上げます。花モチーフは5番刺繍糸で作るので、色数は沢山。楽しく制作していただけると思います。


上の写真は刺繍無しですが、サンプルの口金のバッグ。苦労の末の完成作品です。下の写真は、立体の花モチーフを付けて、ビーズとスパンコールで刺繍をいれたもの。モチーフもいろいろ編み方があるので、どのモチーフを組み合わせるかで、感じが変わってきます。ベーシック刺繍クラスと刺繍とバッグのクラスでは、カリキュラムで制作します。2回講座でも、いずれやろうと思っていますが、いつになるかはまだちょっと未定です。ちなみに、5月の2回講座はお休みします。