cafe time sucre

カフェ・タイム・シュクレは、シュクレの杉浦今日子が、日々の出来事や刺繍のこと、
フランスのこと、もの作りのことなどをつらつらと書き綴る日記です。
コーヒーやお茶を片手に、ひと休みという時間のお供にどうぞ。


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2007.1.25
類は友を呼ぶ
以前のコラムで、ベートーベンの第九の話しを書いたときに(12月27日のコラムです)、うちの旦那さんが『くちオケ』(くちオーケストラの略。くちでクラシックの曲を歌います。)をやるというのをちらっと書いたら、反響があったので今日はその話しに関連してクラシックの話しです。
彼は中学校、高校と吹奏楽部に入っていました。楽器はトランペット。県内ではわりと優秀な吹奏楽部だったそうです。
わたしは結婚するまであまりクラシック音楽を聴いたことがなかったのですが、彼が聴くので一緒になんとなく聴くようになり、今ではひとりでいるときでもたまに聴いたりします。
ある時、部屋からクラシックが聞こえてきて、『CD聴いてるんだな・・』と思い覗いてみると、なんと彼が目をつぶって気持ちよさそうにCDの音楽相手に指揮をしているではありませんかっ!!!正直、激しく驚きました。『エア・ギター』ならぬ、『エア・タクト』です。まあ、もともとタクトは宙に向かって振りますが・・・。トランペットの時はトランペットの方(おそらく彼には見えているはず。)に振り、オーボエの時はオーボエに振るという本格ぶり。

世の中には色んな人がいる・・・ということで、友人(男子1人、女子1人)と会ったときに、その話しをしてみたところ、なんと!!友人1(男子)『俺もするよ。』、引き続き友人2(女子)『私も!!』との言葉。なんと、4人のうち3人が『エア・タクト』を楽しむ人で、私はたちまち『エア・タクトをしたことがないただ1人のひと』になってしまったのでした。人ってほんとにわかりません・・・。

写真はフランス・パリの凱旋門。シャンゼリゼ大通りも、夕方には家路につく車でいっぱいです。
ちなみに、旦那に言わせると『くちオケ』はともかく『エア・タクト』はかなりの人がやっているはず・・・ということでした。まあ、エア・ギターに世界大会があるくらいですから、エア・タクトにだって県大会くらいあったっていいかもしれません。

2007.1.18
仏像・マイ・ベスト
以前、パリの公園や街中に静かに佇むスタチューについて書いたことがありましたが、東京ではやはり仏像・・・ということで、私のお気に入り仏像をご紹介したいと思います。
とくに何かを信仰しているわけではないのですが、神社やお寺に行くのがわりと好きです。東京では芝の増上寺にはたまに足を運びます。
門をくぐり、石段の上に威風堂々と佇む本殿。その後ろにそびえ立つ東京タワー。私が外国人におすすめの東京観光スポットの1位はやはりこの光景でしょう。純・日本のお寺と朱色に空高く突き抜ける東京タワーの組み合わせは、いつも見ている純日本人の私にさえ『エキゾチック』という言葉を思い起こさせます。
さて、この増上寺、徳川家の菩提寺です。随所に徳川の葵の紋がみられ、敷地内には6人の将軍が眠る墓所もあります。14代将軍、家茂公の正室、静寛院和宮の墓所もこちらです。(静寛院和宮は、ドラマの初代大奥で安達祐実さんが演じた役です。)こちらの墓所は桜の時期に1週間だけ公開されます。

そして、門から正面にそびえ立つ本堂の右側に安国殿があり、この中に『黒本尊阿弥陀如来』さまがいらっしゃいます。こちらの黒本尊さま、普段は『秘仏』で見られないのですが、年3回、正月、5月、9月の15日にご開帳されます。家康公が戦勝を祈願した黒本尊さま。長年の香煙の煤で黒くなられたお姿は、決して大きくはありませんが凛とした中にも優しさのある澄んだお顔が印象的です。京都の東寺の圧倒的な仏像群も圧巻ですが、わたしはやはりこちらの黒本尊さまが好きです。

写真は京都、龍安寺の石庭。枯山水の方丈石庭も、これだけ人がいるとエンターテインメント。何が始まるんだろう・・・とわくわくしちゃいます。もちろん、何も始まりません。

2007.1.12
『DIVA』
映画が好きで、よく見ます。フランス映画が一番多いですが、日本映画も、フランス以外のヨーロッパのものも、アメリカものも見ます。
沢山見た映画の中でも『いつまでも心に残る映画』というのがたまにありますが、何に『感動』したかで『心に残る度合い』が違ってくるような気がしますが、どうでしょうか?
まず、『ストーリー』の感動。話しの流れに引き込まれて、登場人物の気持ちに同調して泣いたり、笑ったり。これが一番多いかもしれません。個人的にストーリーが好きだな・・と思ったのは、『おんなはみんな生きている』(仏)。これはDVDを買って、何度も何度もみてしまいました。どのシーンから見始めてもはまってしまう、実によく構成されている映画です。
『シューティング・フィッシュ』(英)も好きな映画。バカバカしさがたまらなくいいです。若いケイト・ベッキンセールがなんとも言えずキュート。音楽もチープな感じから脳天気な感じ、ノスタルジックな感じまで、場面場面に実に良くあったタイミングで流れて気持ちを盛り上げてくれます。
でも、ずっとずっと心に深く残っているのは、『映像』で感動した作品。美しい映像を見ると、ストーリーに関係なくどわっと我慢する間もなく涙が溢れてきてしまう・・。(なので、『ここ泣くところじゃないでしょ??』というところで、一人号泣していることもしばしば。映画館では涙と一緒に鼻水も出てくるし、かなりあせります。)

先日DVDで見た『DIVA』(仏)は、映像が美しすぎて胸が締め付けられる思いをしました。1981年公開の映画で、約25年前のパリの街と、パズルのようなストーリー展開、美しい歌声、時々はっとするほど美しい映像がそれはそれは印象的な作品です。監督は『ベティー・ブルー』のジャン=ジャック・ベネックス。ベティー・ブルーも好きな映画だけど、ストーリーがあまりに辛すぎてかなり自分の調子がいいときでないと最後まで見れない・・・という難点がありますが、こちらのDIVAはストーリー的にもにサスペンスが上手く絡んで面白い作品です。『ずっと心に残る映画を見た・・・』という感じがしました。

写真はパリ・チュイルリー公園の秋の木々。植物や空の色は、絶対的に美しいですね。かないません。ちなみに、わたしが日本映画で心が震えてしまったのは『化粧師』。この映画の『赤』と『緑』ははっとするほど美しいです。

2007.1.9
言い訳。
実は、メカにめちゃくちゃ弱いです。パソコンはその中でも特に弱いもののひとつ。普通に電源を付けて、メールをチェックしたり、インターネットを見たり・・・という作業はできますが、パソコンに急にへそを曲げられて動かなくなったりするともうお手上げです。為す術なし。
そんな私が、シュクレのホームページを更新しています。ここまで来るには、デザイナーにはかなりのご苦労をおかけしてしまいました。なにって、自分で本で勉強してみようかな・・・なんて思って図書館で本を開いてみても、意味不明の単語がずらずら出てきて全く読解不可能だったのです。1ページ目から全く意味がわからないのに、2ページ目以降が分かるはずもありません。それらの単語はどうやらパソコンを扱う人々には常識語らしく、単語の説明もなし。『クリック』ぐらいはわかっても『ホルダーってなんだよぉ・・・。』というレベルの私に、デザイナーはそれはそれは親切に根気強く更新の仕方を教えてくれました。

そしてやっと、このコラムや刺繍クラスの2回講座のページを更新できるようになったのです。
が、しか〜し!!!教えていただいたにもかかわらず、未だ更新できず・・というページがあります。それは『バッグ通販』のページ。新作ができるたびに、『更新、更新・・』と頭にはよぎるのですが、なかなかできず。このページは正直私には天高くそびえ立つ壁のようです。今年中にはなんとかこの壁を越えて、通販ページの更新ができるようにがんばろうと思っています。
2007年、初・言い訳と、今年の目標その1でした。

写真は新作バッグ。美しい水色の織り模様が入った生地に、絹糸で刺繍しアンティークレースを飾りました。写真だと見えづらいのですが、とても繊細な羽根が縫いつけてあります。ふわふわした感じが春らしさを演出しています。

2007.1.5
初本。
新年、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、年が明けるとなにをするときにでもついつい『初・○○』と言ってしまいがち。一昨日から、昨日、今日と順番に一日一日過ぎていってるだけなのに、なぜこうもいちいち元旦を過ぎると『初』を付けてしまうのか??
でも、1月1日、元旦は一年の始まりの日で特別感があっていいですね。ここからリセットして、また新しい気持ちになれる・・という日本人の考え方は素晴らしいと思います。別に忘れたい過去があるわけでもないですが・・・。

さて、わたしの今年の『初本』。先日六本木ヒルズのTSUTAYAで『和花』という写真集を買いました。美しい装丁の、美しい写真集です。日本の花が季節毎に、短歌や俳句を添えてあります。写真の一枚一枚が本当に美しいです。『清楚』や『可憐』、『凛とした表情』など、大和撫子に使いたい形容詞がぴったりあてはまる花たち。静かに呼吸をしながらじっくりと見たい本です

写真は『和花』の表紙。ちなみに、個人的な今年の『心がけ』は、『和にふれる、和を感じる』こと。今年こそは、着物をもっと着よう・・・と思っています。その思いを実現させるため、年末に友人宅で『前結びの帯の締め方』を教えてもらいました。正直、あまりに簡単でびっくりしました。これなら、無精もののわたしにもできるかも・・・と、大きく期待してしまいました。