cafe time sucre

カフェ・タイム・シュクレは、シュクレの杉浦今日子が、日々の出来事や刺繍のこと、
フランスのこと、もの作りのことなどをつらつらと書き綴る日記です。
コーヒーやお茶を片手に、ひと休みという時間のお供にどうぞ。


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2006.10.28
好きな言葉。
私の座右の銘は『一期一会』。出逢いの一瞬一瞬を大切に・・・という思いをいつも胸に抱いていたい・・と思っています。が、つい好きな四字熟語は?と聞かれると(聞かれることもそうそうないですが・・)、『天然酵母』と答えてしまいます。・・・根っからのパン好きなもので。パン屋さんの商品名を書いたカードに『天然酵母』の文字を見つけたら、買わずにおれません。
あと、四字熟語じゃないけど、『自家製』という文字にも弱いです。世の中沢山言葉がある中で、自分が反応してしまうのが、これか・・・という感じです。でも、『大盛り』とか、『おかわり自由』とかに反応してしまう食いしん坊の人だっているはず!
音楽を聴いていて、聞き慣れない言葉が歌詞に入っていたりすると、ついつい反応してしまいます。先日YUKIさんの歌詩の中に『不埒』という言葉が入っていて、『ほほう。。』と思ってしまいました。『不埒』って、普段使わないですよね。
そういえば、吉川晃司さんの歌詞の中にも使われてました。昔。その時も『不埒』ってつかわないよなぁ・・・と思ったような気がします。
うちの旦那に『そう言えばBOOWYの人も不埒ってよく使ってなかったっけ?』と聞いたら、『BOOWYは堕天使と摩天楼だよ。』と言われました。・・確かに、そうだ。『堕天使』っていうのも、いいですよね。普段の会話ではまず使わない。
みなさんきっと、『音』が好きなんですね。その言葉のもつ音。リズムの上に言葉の音をのせていくミュージシャンの人たちには、意味よりも音が大事なのかも・・と思います。
そういう観点でみると、岡村ちゃんの歌詞の中の『倫社と現国』って、面白い音持ってますよね。第一、倫社と現国って、まず話題にのぼらない教科だし。今は世界史がスポットライト浴びてますけど・・・。

写真はパリのアベスにあるモザイクが美しい教会。この教会の入り口に天使の彫刻があります。残念ながらこの写真には写っていませんが・・。この天使の彫刻が、それはそれは美しいのです。純粋で無垢な美しさ。堕天使とは対極にある天使の姿です。
2006.10.26
チーズとワインとパン。
チーズプロフェッショナルの資格を取った(正式な資格名は不明・・)友人のSちゃんに、チーズのセレクトをしてもらってパーティーをしました。
私の中で、チーズは難しい食材。チーズ専門店というところで色々買って試してみたいけれど、あまりにおいの強いものは苦手だし、チーズって結構高いから、買って開けてみたらあら失敗・・・なんてことになったらどうしよう・・・と思うと、普段なかなか冒険できないのです。
だからいつも買うのは、キリのクリームチーズと、パルミジャーノとモツァレラくらい。そこにたまにブリーやカマンベールが入ります。
それが今回は、プロのお墨付きチーズがやってくる!!!ということで、ワインとパンを用意してフレンチ風のパーティーをしました。ワインは、エノテカ会員(なりたて)の旦那がエノテカ店員さんと共にセレクト。パンは自称パン子の私がセレクト。
やってきたチーズは6種類。私が事前に『くせの強すぎないもの』を所望していたため、今回はにおいのキツイのは無し。Sちゃんの指示に従って、それぞれのチーズに合いそうなパンの上にチーズon!!ウォッシュチーズやブルーチーズなど、ちょっとくせのあるものにはドライフルーツやナッツが入ったどっしり系のパン。フランスのブリーにはバゲット。イギリスのレッドチェダー(12ヶ月熟成)にはクランベリーを添えて。
どれもこれもおいしかったのですが、甘党のわたしにパンチをくれたのは、デンマークのドライフルーツやナッツの入った甘いクリームチーズ。これを麻布十番のパン屋さん、ポワンタージュの『パンブラン』(白いパン)にのせて口に入れた時には、『やられた・・・美味しすぎる・・』と思いました。

写真はイギリスのレッドチェダーと今回やってきた中の王様チーズ、フランスのウォッシュチーズ・グランヴァシュラン。Sちゃんは1週間前にチーズを購入。家の冷蔵庫で熟成させたのを持ってきてくれました。自家熟成?そういうのって、プロにしかできない技ですよね。ひとつひとつチーズの包みを開けながら、熟成具合を確かめていました。そういう職人風情の仕草にぐっときてしまいます。
2006.10.22
とんかつ。
普段、わたしはあまり肉を食べません。別に、ベジタリアンというわけではないですが、胃弱ということもあり、動物性のものを沢山食べてしまうと消化が追いつかなくて、あとから胃もたれがひどくなってしまうのです。そんなこんなで自然に肉を食べる回数は減り、わが家にはオーブンも魚焼き器もない・・・という環境です。(でもちゃんと食事は作っています。念のため。)
そんなわたしがここ3ヶ月くらいの間に、2度もとんかつ屋に行きました。とんかつ食べるなんて、いつ以来?・・って思い出せないくらい昔のことだったのに。
最初は広尾の貴香村さん。正直、ここのとんかつは絶品でした。私でさえも、『明日にでもまた来たい・・』と思ってしまうほど美味でした。(と言いつつ、そのあとは行ってない)ヒレカツとメンチと、海老フライのミックスというのを頼んで、かなりのボリュームを食べたのに、胃もたれ無し。快挙です。とくにメンチは挟んだ箸が喜ぶ美味しさ。いいお肉使ってる・・という感じがしました。
そして先日は渋谷のかつ吉。ここも美味しかった。
・・・とまあ、美味しいとんかつ食べて幸せな気分になったのはいいのですが、とんかつ屋さんに行くといつも不思議に思うことがあります。そんなに数行ってる訳ではないので、これがとんかつ界のスタンダードかどうかは分からないのですが、とんかつ屋さんて、ご飯とキャベツがお代わりできるところが多くないですか?しかももっと気前がいいところだと、味噌汁もお代わりできたりして。だって、とんかつですよ。豚の肉。しかもパン粉を付けて油で揚げてる揚げ物です。それだけでもお腹いっぱいになるのに、このサービスっぷりってすごいですよね。とんかつ屋さんの心意気を感じます。心意気が感じられるレストランてすてきです。


写真はフランス・バイユーの街で出会った猫たち。石畳の上でごろごろしていました。君たちに心意気はあるのか?
2006.10.17
ちょっとした幸せ。
たまにお花やさんで花を買います。あまり豪華な花は買わないし、いつも1本か2本くらい。スプレーのものを買うことが多いです。1本にいっぱい花が付いていて、少なくても贅沢な気持ちになれるから。
先日、紫色のかわいい花を1本買いました。まだ2つしか花が咲いてなくて、大量のつぼみが付いてました。わたしは植物を上手く育てる・・・というのがどうも苦手らしく、つぼみが付いてる花を買ってきても、咲かないでつぼみのまま枯らしてしまう・・ということが多いのですが、今回はどわっと沢山咲いたのですっ!!!
これはかなり幸せなこと。
うちで開いた花は、買ってきたときに開いていた花より数倍かわいく見えるから不思議です。・・そんなこんなで、最近は次々と開くつぼみに感謝の言葉をかけながら、幸せな日々を送っています。わたしの小確幸(小さいけれど確かな幸せ。by村上春樹さん)です。

写真は今咲き盛りの花です。先尖りの花びらがいい感じ。細いガクが花びらの間から見えて、それもいい感じ。おしべのならびとまん中にすくっとたつめしべもいい感じ。花びらのグラデーションも綺麗。典型的な『刺繍したくなる花』の形をしています。
2006.10.7
ブーム
昨今の麻ブーム。すごいですね。
前は麻の布が欲しいと思っても、ヨーロッパにあるような麻の布を探すのは大変でした。最近はブームのおかげで、好みの麻布を探すのも簡単にできるようになりました。大体どこの生地やさんに行っても、麻コーナーがあって、以前のごわごわしたものじゃなく柔らかいナチュラルな色の麻が沢山。選べるほどある・・というのも、大きなポイントです。
最近では麻の刺繍糸も出てきました。私は京都のアート・ファイバー・エンドーさんの麻糸を使っていますが、フランスのDMCでも麻糸がでています。
綿やシルクと違って、素朴な感じの刺繍ができます。アジアン系の綿の布地に刺すと良く合います。
以前遠藤さんに伺ったのですが、麻は繊維に色が付いているので、多色展開の刺繍糸を作るにはまずその繊維の色を脱色しなければならず、その作業が大変なのだそうです。たしかに。刺繍糸の色展開は、微妙な色合いで沢山ありますから。遠藤さんは麻繊維の感じが好きで、なんとか麻の刺繍糸ができないものかと、色々工夫、試行錯誤の結果、いまの麻の刺繍糸を創りあげたとおっしゃっていました。そんな生産者側の背景を聞くと、糸を使うたびにその話を思い出して、大切に使おう・・という気持ちになります。そうやって糸を作ってくださる方がいて、私たちも刺繍ができるわけです。感謝ですね。

写真は平泉の踏切にあった標識。ブームを確認しないと、渡れません。・・・ブームってなに??